花粉症の治療法としての舌下減感作療法
花粉症の治療に、注射をしなくてもよい「舌下減感作療法」という治療法も開発されています。
この治療法は、スギ花粉などの抗原エキスを2分間程度口に含む方法です。注射の痛みがなく、花粉症の患者さんは自宅で医師に処方された抗原エキスを服用することができ、月1回程度病院で受診すればよいという治療方法なのです。
効果としては、注射の場合とほぼ同等であるという報告がされています。口の中の「樹状細胞」の働きが免疫機能を担っているので、その働きで効果が期待できるのです。アレルギー反応も注射の場合と比較して軽度で重いものでも、じんましんに止まると報告されています。
まだ日本では一部の大学病院での臨床研究という位置づけなので、この治療を望む花粉症患者のかたを全て受け入れられる体制にはなっていません。それにまだ健康保険がきかず、自由診療であるという面で患者さんには金銭的な負担もあります。欧米では普及している治療法なので、花粉症で苦しんでいる患者さんのために日本でも早期に普及することを期待したいという要望もみられます。